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ORICE REPORT
イタリア トスカーナ州 サンタクローチェ。ティレニア海に面した港湾都市ピサから車で20分ほど、フィレンツェからは40分ほどの場所。

周辺には40ほどのタナリーが集まっている。 トスカーナ州全体では400ものタナリーが点在。

歴史と伝統を持つ、まさに「革なめしの本場」である。

map提供:トスカーナ州地図-旅のとも-
オリーチェのタナリーも、その「革なめしの本場」にある。 工場の周りには、温泉のような強い硫黄の匂いが立ちこめている。これはタンニングに使った溶剤をきれいな水にしてから川に流すための溶剤の匂いだそうだ。環境への配慮を忘れない、そこに、Artigiano(アルティジャーノ:職人)の心意気と、伝統の技術を育んだ郷土への愛が感じられる。
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■工場内へ ~さっそく工場をお伺いしてみました~
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工場を案内してくれたマルコさん。
親切で紳士的な彼は一つ一つの工程を詳しく説明してくれた。

彼のお父さんはこの工場の創設者。他のタナリーで経験を積んだ後、1980年に創業した。


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工場内に飾られている剥製に目がとまった。
これはロゴの動物「オリーチェ」。
アフリカに生息するアンテロープ(別名:レイヨウ)の一種で、細身で脚が長く、2本の角を持つ。山羊や羊の仲間のようだがウシ科の動物。

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■工程を見学 ~実際の作業工程を見学させていただきました~
1、原料

別業者から原料となる牛皮が到着。
まだ毛がついた状態。
1パレットには、なんと200頭分もの牛!
(もちろん全体ではなく、ショルダーやベリーといった部分)これが1日に4パレットほども届くのだという。
2、毛抜き

この工程では専用のドラムで2日間、薬品を使って毛を抜く。
3、スカイブ

使用目的や商品に合わせて厚さを調整する作業。
この工程は外部の専門業者に依頼する。
他のタナリーからも受託する専門業者がいるのだそう。

※写真はイメージです。
4、なめす

ベジタブルタンニングレザーの真骨頂の工程。なめし材はアルゼンチンから輸入する「ケブラチョ」という木がメイン。
その他、なめし材が革に浸透しやすくするために、毛穴を開く溶剤などを一緒にドラムへ入れる。
5、プレス

革をのばして、しわをとる工程。
この工程も別業者で行います。

※写真はイメージです。
6、色付け

ドラムで染色します。
7、ワックスを投入

水は使わず、独自のワックスとレザーのみでドラムをまわすのが特徴。
ワックスのレシピは各タナリーのオリジナルなのだという。
この製法を経たものは「ヴァケッタレザー」と呼ばれる。
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回っていたドラムを止めて、
ドラムからレザーを取りだす方法を見せてくれた。


    
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8、干す


まず、温かいエアが出る部屋で干し、次に冷たい(ぬるい)エアの出る部屋に移す。
レールに吊るされた何百枚という革が、自動でぐるぐる動いていく。
9、色調整

アニリン溶剤にアルコールを混ぜたものと、光沢を出すための溶剤をコンベアで噴霧する。光沢を出すための溶剤は商品によって配合を変えているのだそう。
その後、コンベアは温かい空気が出る場所を通過して、噴霧した溶剤を乾かしていく。
10、光沢を出す

最終工程として、手作業で光沢を出すための溶剤を塗り込んでいく。
今回は、実際にこの工程を見ることはできなかったが、これを乾かして出荷されるのだという。
私たちの商品に使われるレザー(ヴァケッタ)は基本的にストックがなく、
色の変化や劣化を防ぐため、
注文が入ってから、2週間~1ヶ月かけて生産されている。


    

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一連の工程を見ることができ、取材陣一同は大興奮!
特に、ドラムが並ぶ作業場は壮観でした。
このレポートから現場の雰囲気をお伝えできれば幸いです。

    

--グレンチェック取材班--
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