エクアドルの湾岸線は、アンデス山脈の西に横たわっています。 グアヤキルは経済的にも発展しており、湾岸地域の経済活動の拠点として、よく知られています。 この地域にある国立公園のMachalillaは乾燥熱帯雨林とザトウクジラや海洋哺乳流の生息地としてテレビでもよく紹介され、有名な場所です。 美しい海岸の広がるコスタ地域では、上質なパナマハットと、原料のトキヤ草の生産を担う土地でもあります。 マンタではサーファーの集まる場所で、サーフショップも充実しています。 エクアドル内にとどまらず、世界中から波を求めて人が集まります。 コスタでは主にコメ、バナナ、ユカイモ、魚、エビ、貝類などが豊富で、特にバナナは世界一の生産力を誇ります。 ポピュラーなバナナ料理はバナナのフライ（トストーネス）です。意外に甘くなく、時には塩を振って食べます。 海産物を使った料理で有名なのがセビッチェといわれる、冷たいエビや貝などにレモン汁を入れた魚介のカクテルスープです。 コスタ地域の都市　グアヤキルに寄り道 グアヤキルはグアヤキル湾に注ぐグアヤス川の河口に位置する町で、260万人の人口を擁する、グアヤス州の州都です。エクアドル共和国最大の都市にしてもっとも主要な港湾都市です。 その名前はグアイヤスとキース（キール）と呼ばれるこの地域に住んだ原住民から来ています。 市内にある有名なシモン・ボリーバル中央公園。 この公園は別名イグアナ公園とも呼ばれており、約120匹ほどのイグアナが見られます。 同じく中央カテドラルー中央教会を背景にそびえるのはスペインからの独立を勝ち取り、エクアドルを含むコロンビアを中心とした地域（パナマ・ベネズエラ・コロンビア・エクアドルなど）をグランコロンビアとして統一しようとした、南米独立の祖、英雄シモン・ボリーバルの銅像です。 この英雄、日本から発信されるどの資料にも独立運動における大思想だったグランコロンビアの形成に失敗したいわば挫折者として描かれることが多いのですが、コロンビアでは英雄中の英雄で、とにかくどこに行っても彼の名前の付いた公園や施設が見受けられます。 白く剛健な市庁舎は圧巻。 市庁舎とは思えない美しい建物は夜にはライトアップされてさらに美しいのだとか。 フランスのギャレリアを基にしたアーケードや、スペインの様式を残した時計台などを見ることができ、文化のミックスされた姿がなんとも南米らしく感じてしまいます。 マレコン2000はグアイヤス河沿いに作られた全長８kmに及ぶ整備された遊歩道です。 マレコンはスペイン語で防波堤の意味です。 シモン・ボリバルとホセ・デ・サン＝マルティンの会談の記念碑など、さまざまなモニュメントを楽しめるのも特徴。このスタイルは古代ローマの遺跡でも見られるものらしく、現地の子供達がテレホンゲームと呼ぶ遊びができます。 途中には電車なんかも飾られていて、今はインターネット用のカフェになっている。 モンテクリスティに寄り道 最高級の品質を誇るパナマハットの代名詞として有名なモンテクリスティ。 著名なブランドなどでも高品位のパナマハットにその名前がつけられています。 実際にはパナマハットはモンテクリスティの周辺の村で編まれ、最終のフィニッシングのためにモンテクリスティに運ばれます。 その最高品質のパナマハットが編まれている村が、Pileです。 高品質のパナマハットはほとんどがナチュラルです。 色をつけたパナマ草は硬くなるため編むのに適さないのです。 Pileはモンテクリスティの近くに位置する小さな村です。 1999年にはこの伝統的な技術を保存していくための学校が作られました。 子供のころから帽子を編み続けている熟練の職人が作成を手がけています。 エクアドル製パナマハット（クラシックモンテクリスティ） 網目が細かく、柔らかくしなやかなパナマハット。耐久性も優秀です。 パナマハット クラシックモンテクリスティ